本格的な夏が到来する直前に、博多名物の博多祇園山笠が始まります!
このイベントは、熱い。とにかく熱い!
博多の人達の熱が夏を運ぶのではないかと思うくらい、熱気に包まれた行事です。
小学生の頃に博多のサラリーマンが主人公の「クッキングパパ」という漫画にハマって以来、博多が大好きになった私。
ストレスが溜まると、車を飛ばして岡山から博多に日帰りで行こうかなと思う事もしばしば。博多でお祭りがある時期には、居ても立ってもいられなくなります。
本日は、そんな博多祇園山笠の2014年の日程と詳細をお伝えしていきます。期間中に遊びに行く方の参考になれば幸いです。
それでは、一緒に見ていきましょう!
博多祇園山笠の日程
博多祇園山笠は毎年7月の前半に半月に渡って開催されます。
2014年も例年通り…
7月1日(火)~7月15日(火)の日程で執り行われます。
このイベントのハイライトは、何と言っても祭りのフィナーレを飾る追い山でしょう。
男達が舁き山(かきやま)を担ぎ、速さを競って5kmのコースを駆ける熱は凄まじいのひと言。毎年参加者も観客も熱気の渦に巻き込まれていきます。
もちろん、追い山以外にも楽しみな行事は沢山ありますよ。記事中では全日程の行事をご紹介していきますね!
でも、その前に。先ほどの舁き山もそうですが、博多以外の地域の方には中々分かりづらい、山笠ならではの言葉が沢山あります。これが分からないと、スケジュールを見てもピンと来ないかもしれません。
そこで、博多祇園山笠とはどんなイベントなのかを先にお伝えしたいと思います。
博多祇園山笠とは!
博多祇園山笠は博多区内にある櫛田神社(くしだじんじゃ)の奉納祭です。
元々はいわゆる祇園祭でしたが、歴史の変遷と共に博多独特の文化が発展していきました。最も分かり易いのが山笠の登場でしょう。
山笠は、職人によって作られた人形と、屋形や岩などの飾りが施された祭具です。
他のお祭りで言う、神輿や山車の様なものですね。
先ほどの動画で運ばれていた山笠が舁き山(かきやま)と呼ばれています。他に、飾り山という、市内各地に飾られる山笠もあり、期間中に観客の目を楽しませてくれます。
2011年の飾り山を紹介している動画をご紹介しますので、参考にして下さい♪
山笠を運ぶ事は「舁く(かく)」、担ぎ手は「舁き手」と、独特の表現が博多祇園山笠では使われます。
舁き手は近年の祭りでは珍しい男性社会。最近では子供山笠に女の子が参加出来る様になりましたが、基本的に女性は山笠を担ぐどころか、舁き手の詰め所に入る事すら出来ません。
その分、衣装は男臭さが大爆発。山笠を舁く時には水法被と言う丈の短い法被に、締め込みと呼ばれるふんどし姿で登場します。テレビなどで見た事がある方もいるのではないでしょうか?
彼らが全速力で1秒でも早く山笠を運んでいる光景は大迫力。見ているだけでも、熱い何かが身体の奥からこみ上げてきますよ。
博多祇園山笠の行事
それでは、博多祇園山笠のスケジュールを一気に見ていきましょう!
7月1日から15日の全日程
終日飾り山の展示
博多駅やキャナルシティなどの博多区内14箇所で飾り山が展示されます。
職人の手によって作られた14台の飾り山を見るのは、博多の7月前半の風物詩。博多祇園山笠に訪れるなら是非とも見ておきたいところです。
飾り山を観覧出来る場所は公式ウェブサイトにて紹介されていますので、チェックしておきましょう♪
7月1日(火)
早朝注連下ろし(しめおろし)
山笠が通る区域の色々な場所に、しめ縄を付けた笹を立てます。
このしめ縄に囲まれた場所は神様の領域とされ、各地域を清める目的があります。合わせて、櫛田神社の神官が博多祇園山笠の安全を祈願します。
笹としめ縄を見ると、山笠の始まりが実感出来るからか、博多の人々の気持ちが盛り上がってきます。
午前中ご神入れ
櫛田神社の神官によって、全ての飾り山に神様が入れられます。
祝詞を詠む、切麻(きりぬさ)という紙を撒くなど、静粛な雰囲気の中で神事が執り行われます。
これが終わると、いよいよ飾り山が一般公開され、祭りの始まりとなります。
夕方当番町お汐井取り
舁き手の登場する最初の行事です。
当番となった町のメンバーが、箱崎浜で砂(お汐井)を集めます。この砂は清めの効果があるとされ、期間中は舁き手の身体や山笠にかけて使われます。
公式行事ですので、当然水法被と締め込み姿で進められますよ。
7月5日(土)~6日(日)
昼間子供山笠
毎年7月8日までの土日に行われます。
各町の子供達が山笠を担いで練り歩きます。成人の舁き手は女性厳禁ですが、子供山笠には女の子も登場します。
舁き山にはまだ神様が入っていないので、昔はこの段階で舁き山を出す事はありませんでした。しかし現在では、山笠の文化を子供たちに伝えていく為に、例外として行われています。
7月9日(水)
夕方お汐井取り
再びお汐井取りが行われます。初日と違うのは、当番町だけでなく、全ての町のメンバーが参加する事です。
男集が各町に集まり、博多の街を小走りで抜け箱崎浜を目指します。
山笠の衣装を身に纏った数百人の男達が砂浜に集まるその光景は博多祇園山笠の名物の1つ。毎年ニュースなどで放送されます。
7月10日(木)
夕方流舁き(ながれかき)
ついに神様が入れられた舁き山が博多の街に現れます。
「流」とは各地域のグループの事。
それぞれの町内を山笠を担いだ舁き手が練り回ります。山笠舁きの初日なので体力が有り余っているのか、他の日よりも速いスピードで駆け巡る事が多いです。進路を邪魔しない様に注意が必要ですね。
残念ながら時間とコースは発表されませんが、博多の街にいればどこかで出会えると思いますよ^^
7月11日(金)
早朝朝山笠
こちらも流舁きなのですが、通常の流舁きと違い、町の総代や旧役員を招いて接待する目的があります。その為に神酒や肴を振舞います。
この朝山笠は子供達が山笠の台にのせて貰える唯一のチャンス。お祭り好きの子供はこの日を楽しみにしています。
夕方他流舁き
各流が自分達の区域を出て、山笠を担いで回ります。
他の日は山笠を舁くのは1度だけですが、この日だけは2度。それぞれの地域の舁き手達がお互いを称え、挨拶をして回ります。
懐の深い、博多っ子ならではの行事ですね。
7月12日(土)
夕方追い山馴らし
博多祇園山笠のメインイベント、追い山の予行演習です。野球で言うところのオープン戦の様なものですね。
あくまでリハーサルですので、追い山よりコースが1km短いです。しかし、タイムは計測されていますので、皆さん力を振り絞って舁ぎ走りますよ。
毎年午後3時59分に最初の町がスタートするのが習わしです。
7月13日(日)
夕方集団山見せ
博多を離れ、福岡市の中心部に舁き山が出張します。
この日は地元民だけでなく、博多の名士や市長、著名人などが山笠に乗り、祭りを盛り上げます。過去にはソフトバンクの孫正義さんなどが登場しています。
開始時刻は午後3時半。スタート地点である呉服町交差点は大騒ぎ。数え切れない程の観客で溢れかえります。
7月14日(月)
夕方流舁き
期間中2度目の流舁きです。
最終日の追い山の舁き手は選抜制ですので、選ばれなかった舁き手にとっては、博多祇園山笠で山笠を運ぶ最後の日です。したがって、初回よりも熱のこもったメンバーが多いですね。
また、追い山前の最後のリハーサルにもなりますので、各町が本番に備えて準備をするチャンスでもあります。
7月15日(火)
早朝追い山
いよいよ博多祇園山笠も最終日。グランドフィナーレを飾る追い山が行われます。
最初のスタートは午前4時59分。薄暗い早朝に始まります。その後順番に山笠が櫛田神社を出発します。
追い山はタイムトライアル。舁き手達が持てる力を全て振り絞ります。
この日まで、他の流よりも早くゴールする為に練習を繰り返してきた分、期間中最も熱のこもった、「オッショイ、オッショイ!」と言う掛け声が響き渡ります。見ているこちらまで手に汗を握ってしまいますよ。
この模様は、毎年NHK福岡によって中継されています。街中にいる人々だけで無く、茶の間の人達もその熱気を感じ、どの流が優勝するのかをワクワクしながら見ているのです。
楽しみで楽しみで待ちきれない博多祇園山笠。全日とは行きませんが、管理人も岡山から駆けつけて、お祭り気分を楽しめる様に全力で日程を調整していきたいと思います♪
ちなみに、昨年は行けませんでした。今年はどうなるか…。
以上、高校時代に将来の夢を「クッキングパパ」と書いた管理人がお届けしました。