ゴールデンタイムにふとテレビを付けてみると、地元の番組で瀬戸内海の小島で生産されている唐辛子が取り上げられていました。
私は大の辛党!という訳ではありませんが、辛いものは好きなので、「今度ブラッと島に遊びに遊びに行ってみようかな♪」と、平和な気持ちで番組を視聴していました。
そんな時にふと小さな疑問が。
「オイラが普段パスタに入れている鷹の爪って、そう言えば何なんだろう…。唐辛子の事?それとも唐辛子の品種??」
何を隠そう、私は元料理人(の端くれ)。
最初は小さな疑問だったのが…
・そんな事も知らないって、今まで何をしていたんだ!
・お客さんに聞かれたら何て答えるつもりだったんだ!
と、少しずつ大きな問題になっていき、気が付けば、「こんなだからオイラは髪が薄くなるんだよ!」なんて、訳の分からない自己嫌悪に陥りかけました^^;
これはいかんぞ!と、毎度お馴染みのリサーチを決行。
いつもの様にシェアさせて頂きますので、鷹の爪と唐辛子の違いについて、一緒に見ていきましょう♪
鷹の爪と唐辛子は何が違う!?
和食でも中華でも、はたまたイタリアンやフレンチなどの洋食でも。どんなジャンルの料理にも欠かす事が出来ない鷹の爪。
これはズバリ!
唐辛子という植物の1品種です。
最近良く名前を聞くハバネロやジョロキア、ハラペーニョなどの激辛品種の他、ピーマンやしし唐なども同じく唐辛子の一種。
鷹の爪は、そんな唐辛子の仲間の1つなんです。
つまるところ、鷹の爪と唐辛子の違いは…
- 唐辛子:植物の種類の1つ
- 鷹の爪:唐辛子の種類の1つ
唐辛子という大枠(植物)の中に色々な種類があり、鷹の爪はその1つという事ですね♪
こんな感じ↓↓↓
実は、リサーチしていく中で、「鷹の爪は唐辛子の別称(愛称)」と言う意見も沢山見られました。
若干混乱して、どっちを採用して記事にするか悩みましたが、辞書や広辞苑などを参考に、唐辛子の一種としてお伝えしています。
唐辛子は植物と言うよりも、辛い香辛料としてのイメージが強いです。
そんな辛い香辛料の中で、日本を代表する唐辛子が鷹の爪なので、「唐辛子と言えば鷹の爪」がいつしか、「鷹の爪は唐辛子」と変わり、定着していったのかもしれませんね♪
さて、ここからは鷹の爪とはをテーマに、どうしてこの名前が付いたのか、その由来を見ていきましょう♪
鷹の爪の名前の由来
※ここからは便宜上、「空を飛ぶ鷹」をタカと書かせて頂きます。
見た目がタカの爪に似ているからこの名前が付いたんだろうと、昔から何となくは思っていました。恐らく皆さんもそう思われているのでは無いでしょうか?
これは果たして正解なのかと言うと…
YES!!!大正解♪
他の種類の唐辛子と比べて実が小さく、更に先が尖った独特な形をしていて、これがタカの爪と似ている事をその名前の由来としています。
「ん?タカの爪って想像はつくけど実際どんなのだっけ?」
こう思われたそこのジェントルマン!ちゃんと画像を用意しましたよ!
(実は自分が知りたかっただけです^^;)
タカは…
一方、鷹の爪は…
確かに形がどことなく似ていますね^^
なお、タカを含む鳥類は辛味成分であるカプサイシンに鈍感なので、鷹の爪を平気で食べてしまうそう。
唐辛子が辛いのは、鳥類に食べてもらって、糞として種を撒いて貰う為の進化の結果なんていう説もあるんですよ♪
ちなみに、唐辛子の名前の由来は、「唐から伝わった辛子」。
一般に唐と言えば昔の中国を指しますが、ここで言う唐は「外国」を意味していると言われています。
と言うのも、唐辛子が日本に伝来したのは中国からでは無く、16世紀後半の南蛮貿易からだから。
世界中に唐辛子が広まったのはコロンブスが新大陸から持ち帰ったのがキッカケで、実は中国に唐辛子が伝わったのは日本より後の17世紀半ばだそうなんですよ。
ちょっとした豆知識として、役立ててみて下さいな♪