管理人は友人や家族とサッカーをテレビで観戦するのが大好きなのですが…
「今のってオフサイドなの?何で?」
こういった質問をほぼ毎回もらいます。確かにサッカーに馴染みが薄い人にとってはややこしいルールでしょう。
そこで、サッカー観戦の壁となるルール、オフサイドを図解していきますので、是非ご自身の観戦に役立てて下さいね!
それでは、まずは基本から行ってみましょう^^
オフサイドとは!?
オフサイドは簡単に言えば「待ち伏せを禁止するルール」です。例えば、攻められている時に、相手陣内でロングパスが来るのを待ち構える事を防ぎます。
このルールがある事で、よりパスでのコンビネーションやドリブルでの駆け引きといったサッカーの魅力が引き出されるんですよ。
オフサイドを正しく理解する為に最も大切な言葉はオフサイドラインです。
ゴールから見て、2番目に近い位置にいる選手からエンドラインと平行に引かれた線がオフサイドライン。言葉にするとややこしいので、図を見てみましょう。
(ページ上の図は全て青丸を攻撃陣、赤丸を守備陣とします)
左図に引かれたラインはゴールから2番目の位置にいる選手の上を通っていますね。
ゴールキーパーがディフェンスの一番後ろの選手より前に出る事は滅多にありません。
ですので、ほとんどの場合、一番後ろの守備選手に最終ラインが設定されると思って下さい。
もしゴールキーパーが攻撃に参加するなどして、守備陣内にゴールキーパー以外の選手しかいない場合はゴールキーパーを除いたゴールから2番目の選手の位置にラインが引かれます。
このオフサイドラインよりもゴールに近い位置に攻撃選手がいる時に、その選手に対してパスを出すとオフサイドルールが適用されます。
つまり…
図の様な位置に選手がいるタイミングでパスをだすと、オフサイドとなり、相手に間接フリーキック(直接ゴールを狙えないフリーキック)が与えられ、攻撃が終了してしまうのです。
したがって、攻撃の選手はオフサイドラインギリギリでボールを待ち、パスが出ると同時にゴールに向かって走る技術が求められます。
これはオフサイドの基本形。これだけ抑えておけば、大体のプレーはオッケーです。
ただ、オフサイドってルールの抜け道が沢山あるんですよ^^;
そこで、更にサッカーを楽しむ為に、ここからはオフサイドにならないパターンを見ていきましょう。
守備選手が全員相手陣内に入っている場合
コート真ん中のハーフラインを超えて、ゴールキーパーを除く相手選手が自分達の陣内に全員入っている場合はハーフラインがオフサイドラインとなります。
この場合、ハーフラインよりも手前であれば最もゴールに近い位置にいる相手選手より後ろにいる味方にパスを出してもオフサイドにはなりません。
学生時代に読んだとある高校サッカーを題材にした漫画はこれをオッケーとしていて、管理人は長らく勘違いしていました^^;
試合終了間際に、「負けているのに何で全員上がらないんだ!」なんて怒りたくなる時がありますが、もし相手陣内に選手が全員上がってしまったら、簡単にカウンターを許してしまう場合があるのです。
追加点を取られたら、それこそ勝ちが遠のきますので、いかなる時でもディフェンスの選手は最終ラインを意識しないといけないんですよ。
後ろ方向へのパス(例外あり)
ルールブックにはオフサイドの条件として、「ボールより前にいる」と記載されています。
ドリブルなどで最終ラインの選手を抜いたと仮定します。するとオフサイドラインはボールの位置に設定されますので、ボールより後ろにいる選手にパスを出してもオフサイドにはなりません。
この後ろ方向へのパスは「マイナスパス」と呼ばれています。
で、マイナスパスはオフサイドにならないとよく勘違いされてしまうのですが、全てのマイナスパスがオフサイドにならない訳ではありません。
これはサッカー経験者でも間違えやすいポイントです。まあ、こういった状況は滅多にありませんが^^;
スローインなど
一旦ボールがピッチラインの外に出た後のリスタートとして行われる、スローインとコーナーキック、ゴールキックの際はオフサイドルールが適用されません。
この場合、選手はピッチ上のどこでパスを受けてもオッケーです。
これは結構オフサイドと勘違いし易いので、しっかりと覚えておきましょう!
ボールに触らない
もし最終ラインより攻撃選手が奥にいても、その選手がボールに触らなければオフサイドになりません。ルールブックにはプレーに干渉するとオフサイドになると定めらています。確か、このルールが適用されたのは管理人が中学生の頃なので、10年以上前ですね。
その当時はこのルールを逆手にとって、一人の選手をオフサイドラインより奥に走りこませてオトリにするという戦術が大流行しました。
ただし、このルールには3つの例外があります。
ボールに触らなくても…
- 相手の選手に干渉する
この条件に当てはまる場合はオフサイドになってしまいます。
「相手の選手に干渉する」とは、敵チームの選手の視線を(明らかに)遮ってしまったり、進路を遮る、フェイントなどで惑わす事を刺します。
要するに、邪魔しちゃいけませんよ!という事ですね^^
と、まあ、ここまでがオフサイドルールの基本です…
ところがどっこい!
気付かれている方もいるかもしれませんが、もう1つ謎が残っています。
パスやシュートが相手に当たってしまったり、ゴールポストに当たって跳ね返ったりしてオフサイドポジションにいる味方選手に渡った場合はどうなるのでしょう。
この点については「オフサイドポジションにいる事によって利益を得る」場合はオフサイドになりますよとルールに書かれているのですが、改正などもあって少々ややこしいので、最後にちょっとだけ詳しく見てみましょう。
どんな改正?
以前は選手がオフサイドラインを越えた位置にいる時に、ボールを相手がヘディングなどでクリアミスをし、その選手がボールを触った場合はオフサイドを取っていました。
しかし、2013年の改正でこれが新たにオフサイドとなりました。
以下、日本サッカー協会が発表しているオフサイドルールの引用です。
現在の文章
“その位置にいることによって利益を得る”とは、既にオフサイドポジションにいて、ゴールポストやクロスバーからはね返ってきたボールをプレーすること、または既にオフサイドポジションにいて、相手競技者からはね返ってきたボールをプレーすることを意味する。
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新しい文章
“その位置にいることによって利益を得る”とは、次のようにボールをプレーすることを意味する。
(ⅰ) ゴールポストやクロスバー、または相手競技者からはね返った、またはそれらに当たって方向が変わってきたボールを、既にオフサイドポジションにいる競技者がプレーすること。
ii)相手競技者が意図的にセーブすることで、はね返った、方向が変わってきた、またはプレーしたボールを、既にオフサイドポジションにいる競技者がプレーすること。※相手競技者が意図的にプレーした(意図的なセーブは除く)ボールを、既にオフサイドポジションにいる競技者が受けたとしても、その位置にいることによって利益を得たとは判断しない。
簡単に書き換えると、シュートやロングパスがゴールポストに当たったり、ゴールキーパーがセーブして跳ね返って来たボールを、元々オフサイドポジションにいた攻撃選手が触るとオフサイドになります。
しかし、相手ディフェンダーがパスやシュートを意図的にクリアしようとして、失敗して相手の元へボールが行ってしまった場合はオフサイドにはなりません。
このルールが明文化されてから、ディフェンスの選手にはより高い技術力が必要となりました。
例えば、相手選手が思いっきり蹴ったボールに何とか追いついてクリアしたとしても、それが元々後ろにいた選手に渡ってしまえば大ピンチに陥ってしまうからです。
オフサイドルールを把握しておくと、攻撃選手と守備選手のオフサイドラインを巡る駆け引きが分かる様になり、サッカー観戦のポイントが増えてより楽しくなりますよ♪
細かく見ていくと、結構複雑なオフサイドルールですが、まずは一番上の基本だけ押さえておいて下さい。
後は、「あれ、これオフサイドじゃないの?」と思った時に、このページを再び見て頂ければ、いつの間にか覚えられちゃうと思います^^
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