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バカボンの苗字が表札から判明!したら結果的に雑学が身についた話

天才バカボン。この麗しき作品にちゃんと出会った時のことが忘れられません。

忘れもしない、35歳の私が19歳の頃。サブカルチャーに傾倒していた友人から「めっちゃお洒落な漫画があるんだよ!」と紹介されたのがバカボンでした。

子供の頃、アニメの再放送などでバカボンを何度も観たことのある私にとっては、いったい彼が何を言っているのかさっぱり分からなかったのですが、それをキッカケに単行本を集めることになりました。

結果、お洒落さはやっぱり分かりませんでしたけどね(笑)

でも、今でも気がめいった時なんかに読むと元気が不思議と出る作品として愛読しています。ただし、単純に読むだけだと中年に至りつつある私の経験が廃ると思い、あれこれ考察をしたりするんですよね。

今回は、そんな考察から、バカボン家の苗字(名字)を知ろうとした結果、日常的に使えそうな雑学が身についたという話をしていきたいと思います。

何はともあれ、バカボンの苗字をまずはご紹介

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さてさて、バカボン家の苗字ですが、ひとまず手元の漫画を開くとひと目で分かるポイントがありました。

  • 表札に「バカボン」とある

これだけで判断すると、苗字は存在しないと考えざるをえません。主人公の名前がそもそもバカボンで、パパがバカボンのパパですから、苗字の入る余地がありませんからね。流石のシュールさで、この段階で自分でも何を言っているか分からなくなってきました(笑)

そんなことを考えつつ、作品の管理・普及をしているフジオ・プロさんが運営する「赤塚不二夫公認サイト これでいいのだ!!」のQ&Aをチェックしてみると…

Q バカボン一家の苗字を教えてください。一家の家に「バカボン」という
表札がかかっているのを見たことがありますが、「バカボン」が苗字ですか?
A バカボン一家に苗字はありません。表札に「バカボン」と書いてあるのは、バカボンが迷わないで帰って来られるように、というママのやさしさです

この様な記述がありました。公式にこう答えているとなると、やっぱり苗字はないと考えるのが自然だと私としては思っています。

他にも説は存在する

最も根強い説として、バカボン家には「立花」という苗字があるというものがあります。

  • バカボン:立花凡人
  • ママ:立花ヨシコ
  • ハジメ:立花ハジメ

一家の名前まで含めると、こうした名前を持っているという説で、バカボンのパパだけは「バカボンのパパ」であるというものです(笑)

これはこれで非常に興味深いのですが、調べても調べても、その理由まではたどり着けませんでした。どう調べても、「こんな名前がある」と伝えられているだけなんですよね^^;

それこそ「立花凡人」など、フルネームで調べてみても同じでした。気になって漫画を開いて何かしらの記述が無いか探してみたんですが、どうにも見つからず…。現状だと都市伝説の類かなと思っています。

■その他、色々あったりする

「田中田さん」
⇒バカボンのパパが田中田フチオという名前という説も根強い。ただ、これは1度だけ「みんなそろってフチオさん」の回で中田フチオさんとオマワリさん(白塚フチオと言うらしい)をからかう為に使ったジョークネームで、本名と断定するのは難しそう。

「三丁目のバカ田さん」
⇒オマワリさんがバカボン一家をこう呼んだ。こちらも1度だけで、上述の中田フチオさんの中田とバカ田を合わせると「田中田」と考えられなくもないが、バカボンのママが電話で「バカボン家です」と名乗っているし、どうだろうといった感じ。

と、他の説をリサーチしてみても、私の中ではバカボン家には苗字がないという形で納得する形が今のところはピンと来ています。

さて、これでリサーチもひと段落…と言ったところですが、どうしても気になってしまったんです。

「バカボン家に苗字が無いと言うけども、そんな日本人いるか!?」と。

ギャグマンガだからと流してしまうのが間違いなく正解なんでしょうが、気になったらどうにも調べる手を止めることが出来ません(笑)

そう思いながら、バカボン家はいったいどんな家族なのかを調べつくすべく、苗字が無い日本人についてリサーチしてみたら意外や意外、いないことはないんですよ。

苗字がない日本人ってどんな人?

驚く男性

さて、可能性を求めるとしたらですが、以下の3パターンが考えられます。

  • 皇族
  • 苗字を持たない国からの移民
  • 通名を使っている人

まあ、それぞれツッコミどころだらけではあるんですが、ギャグに対する掘り下げですし、そこらへんは優しい目で見守っていただければ幸いです←

それぞれ簡単にどういったことなのかをお伝えしていきますね。

皇族には苗字がない?

日本の皇室は2000年以上血筋が変わらずに続いていると言われています。王室が1つの家系で続いているということで、他の家系と区別をする必要がなく、姓、いわゆる苗字を持っていません。

例えば、キングダムで更に有名になった秦の始皇帝などは、嬴政(えいせい)という名前で知られていますが、「嬴」は姓にあたります。かつての中国では国の盟主が戦争により変わることが多かったので、姓を必要としたんですね。

ただし、例えば我々の世代で有名な眞子さま・佳子さまのご一家は「秋篠宮家」と呼ばれたりしますよね。こちらは一見苗字風ではあるのですが、実は苗字ではなく宮号(天皇より与えられる皇族一家の称号)であり、法律で定められた苗字ではないんです。

で、それをバカボンに当てはめると…それそのものがお名前となるのでしょうが、どうも敬意を感じられない字面ですし、まあありませんよね(笑)

苗字を持たない国がある?

モンゴルやミャンマー、インド、チベット、その他複数の国では、国民の一部、もしくは全員が苗字を持っていません。

モンゴルを例に出すと、私の祖母がそっくりだった元横綱の朝青龍(モンゴル出身)のフルネームの本名は「ドルゴルスレン・ダグワドルジ」ですが、この内、名にあたるのは「ダグワドルジ」です。

となると、「ドルゴルスレン」が苗字だとなりそうですが、これは父親の名前。モンゴルでは慣用的に父親の名前を家族名として名乗るんです。したがって、世代によって使われる言葉が変わるんですね。

この点を踏まえると、そうした国からの移民であれば、苗字がなくともそう不自然ではありません。

世界は広いですし、もしかしたらどこかの国にバカボンという名前も…まあ、無いでしょうね^^;

通名を使っている可能性もある?

公的書類などで使われる法律で認められた通名は外国籍の方しか取得できませんが、自分でどう名乗るかとか、表札にどの名前を書くかというのは自由です

もちろん詐欺をするレベルで使うのはダメでしょうが、偽った名前をそうして利用することに罰則は設けられていません。

※日本国籍の場合、正当な理由があり家庭裁判所に認められれば、改名はすることが出来ます

となると、バカボン一家は敢えて自分たちでそう名乗っているだけで、実は別の名前がある可能性もあるかもしれない。そんな考え方ですね。

とは言え、その場合は別に本名が存在することになるので、公式の「苗字は存在しない」という考え方を否定することになってしまいますが^^;


バカボン家には苗字はありません。それが私にとってのひとまずの答えです。

と言っても、まあ、皇族でもないでしょうし、恐らく外国からの移民でもないでしょう。時々出てくる哲学の様な鋭い台詞は、どことなく高貴な身分を感じさせはしますけどね(笑)

なお、今回のリサーチは個人的に結構勉強になり、飲み屋なんかで披露するネタになりそうで嬉しかったりします^^

そうだ、どうしても気になって、最初にお話しした、天才バカボンがお洒落だと言っていた友人に電話をして、どういった意図でそう発信したのか聞いてみたのですが、何一つ覚えていませんでした^^;

ただ、あのシュールさは一周回ってお洒落と言えなくもありません。シュールレアリスムをお洒落と形容する方も多いですが、そうしたところを感じ入っていたのではないかと思っています。

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