最近はもっぱら坊主のアラサー男の管理人。自宅でバリカンで刈ってしまいますので、外で髪を切る事はほとんどありません。
でも、そんな私も10代20代の頃は当然外で髪を切っていました。
10代の頃はギターに明け暮れていたからか、美容室でこんなキツイパーマをかけたりして…
で、当時は床屋ってダサいイメージがあったのですが、とあるお洒落な床屋との出会いでそのイメージが払拭。これからは床屋の時代だ!と、20代中盤の頃は床屋に入り浸ってましたね~。
実は床屋と美容室にはそこまで大きな差って無いんですよ!一体何が違うのかを見てみましょう。
床屋と美容室の法律的な違い
床屋の理容師さんと、美容室の美容師さんが違う免許を持っているのはご存知の方も多いでしょう。
理容師は理容師免許。美容師は美容師免許が必要と法律的な扱いが分かれていますね。これは単純に免許の名前が違うというだけではありません。
そもそも、理容と美容では目的が変わってきます。
理容と美容とは…
理容
頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること(理容師法第1条の2第2項)
美容
パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により容姿を美しくすること(美容師法第2条第2項)理美容師(wikipedia)より※上記の法律の制定年月日…
理容:昭和22年12月24日
美容:昭和32年6月3日
これが、理容と美容の法律的な定義です。
シンプルにイメージするのであれば、理容は男性向け、美容は女性向けといったところでしょう。
が、かなり昔に作られた法律です。現状で考えるなら、これらはあくまで建前。
床屋では昭和40、50年代からパンチパーマに代表される男性向けパーマが施される様になっています。また、美容室でもご存知の通り、男性の髪も切るイメージが定着しています。
現在では床屋で出来る事、美容室で出来る事にはほとんど差が無いと言っても差し支えが無いでしょう。
ただ、1つだけ違うのがこちら。
ポイント!床屋では顔剃りをしてもらえる
床屋に行くと、髪を切るだけでは無く、ヒゲや顔周りの産毛を剃ってもらえます。
ちなみに、その時に顔に乗せる蒸しタオルがメチャクチャ気持ち良いです。この為に、床屋に行きたい!という衝動に駆られる事が多々あります(笑)
ただ、最近では美容室でも、「化粧目的での軽い顔剃り」を行っている所も多いらしく、この違いも若干薄くなってはいますが^^;
プロの方曰く、理容師と美容師の違いは、「カミソリが使えるか否か」
理容師は剃りの技術を磨きぬいて、美容師は美に関係する技術を日々磨いているそうです。お互いにプライドを持って仕事に励まれているとの事。
これを考えると、男性は床屋が一番だと思ってしまいますが、今では多くの男性が美容室に通うのもまた事実…。
それでは、どの様に使い分ければ良いのでしょうか?
床屋と美容室の使い分け
床屋と美容室には大きな差はありませんが、働いている理容師さん、美容師さんには学生時代に学んだ事に違いがあります。
理容学校では主に男性向けの刈り上げを中心としたカット方法や、小さなロッドによるパーマのやり方の実習に取り組むそうです。
それに対して、美容学校では女性向きのミドルからロングレングスのカット方法、ゆるいウェーブをかけたパーマなどの実習が主だそう。
この事から考えると…
- さっぱり男前な髪型にしたければ床屋
- お洒落な今風の髪型に拘りたければ美容室
という使い分けが良いのかなと思います。
ただし、理容師でも美容技術を身に付けている方はいます。また、美容室は競争が激しく、差別化として男性向きのカットが得意な美容師さんも増えてきています。
床屋、美容室に拘らずに色々なお店に通う。そして、自分の希望通りの髪型を作り上げてくれるスタイリストさんを探す。コレが一番かなと感じますね。
しかし、「床屋なんてダサいでしょ。行かないよ!」と思っている男性もいるかもしれません。決して、そんな事はありませんよ。
床屋はダサい!?
「床屋なんて行ってるの?ダサいね~。」
アラサーの管理人が高校に通っていた頃はこういった声が多かったです…。
実際に私も、思春期を過ぎたら髪を切るのは男性でも美容室。こう思い込んでいました。でも、これは間違いだったと声を大にして言わせて頂きます。
私がこれに気が付いたのは、以前住んでいた東京の高円寺でメチャクチャお洒落な床屋に出会ったから。
何気無しに入ったこちらのお店。髪をカットする為の椅子は全面レザー張り。また、店中にアメリカンなインテリアがあるなど、明らかに私が知っていた床屋とは違う、異質な空間が広がっていました。
そして出てきたスタイリストさんが更に凄い。
ポマードで光るリーゼント。腕にはタトゥーがビッシリと…。一目見た瞬間に、その男臭さに痺れました(笑)
失礼な言い方ですが、それまで私にとって床屋と言えば、ちょっとクタびれたおじさんが髪を切ってくれる所。こんなイケイケなお兄さんが出てくるイメージが全くありませんでした。
更に、男ならではの会話…
「最近生え際が薄くなって^^;」
「女って怖いですよね~」
なんて、美容室では話し辛い事もスイスイ話せる雰囲気が最高に気に入った私。高円寺に住んでいる時は髪を切るならBAD-NICEって決めてましたね~。
もちろん、技術も素人目から見ても素晴らしかったですよ。モデルがアレなんで、参考になるかは分かりませんが、当時の写真を(ブレブレですいません^^;)…
当時まだ流行前だった、軽いツーブロックスタイルの魅力に気付かせてくれたのはこのお店でした。
生え際が気になっていた私には持って来いのスタイルだったんですよ~。今ではその他の髪もどこかに行っちゃいましたが(笑)
と、岡山に移り住んでからは全く行けていないんで、BAD-NICE愛が爆発して書き連ねてしまいました。
これはどちらかと言えば「イカつい」雰囲気が好きな私の好みのお店です。
こういった無骨な店だけでは無く、他にもそれぞれの特色を出した床屋さんが最近どんどん増えています。
例えば、こちらの動画!神田駅のすぐ近くにある、「THE BARBA TOKYO」という床屋のイメージムービーです。
パッと見るだけでも、ダンディズムに溢れる洒落た雰囲気が伝わってきますよね~。
「床屋がダサいなんて言っているヤツがダサい」
私は今ではこう思っちゃいますね^^
別に美容室がダメって言っている訳では無いですよ。好みに合わせた選択肢があるのに、最初からそれを除外しないで欲しいだけです!
さてさて、最後に床屋と美容室を見分ける方法を簡単にお伝えして、本日の記事を締めさせて頂きますね。
床屋と美容室の見分け方
前述の通り、最近はお洒落な床屋も増えていますので、「これって床屋?それとも美容室?」なんて悩まされる外観のお店が多いです。
名前も、床屋でも「ヘアーサロン」とか、「ヘアーデザイン」とかの、どっち付かずなものが多くて、非常にややこしいですね^^;
でも、見分けるのは簡単。赤、青、白のラインがグルグル回る「サインポール」があるか無いかを見れば良いだけです。
これは世界共通の床屋(理髪店)のシンボルで、日本だけでは無く世界中の床屋さんに置いてあるものです。
設置する事が義務ではありませんが、ほぼ全ての床屋に置いてありますので、良い目印になるかと思います。
サインポールがあれば床屋、無ければ美容室という見分け方でまず間違い無いでしょう。
小ネタ:サインポールの由来
当時は瀉血(しゃけつ)という、身体の悪い部分の血を抜き取る治療が流行っていました。この治療に使っていた棒と包帯を軒先に干していたところ、風邪が吹いて包帯が棒に巻きついたのがサインポールの原形だそうです。
その後、1700年代のイギリスで理容師と外科医の仕事が別れました。
これらを見分ける為に、外科医では赤白のポール、理容室ではこれに青を加えたものを店先に置く事が定められ、現在の形になっていると言うのが定説だと言われています。
美容室を男性が使ってはいけないという事はありませんし、床屋がダサいなんて事もありません。
是非、自分好みの髪型を作り上げる為に、床屋と美容室の違いに拘らずに色々なお店を試してみて下さいね!
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