管理人が生まれた30年前。車と言えば、ブレーキとアクセル以外にクラッチ操作が必要なMT車が主流でした。私が保育園に送り迎えしてもらっていた母親の軽自動車もMT車だったな~。
が、それも今や昔。最近ではAT車が主流中の主流。最近では新車の販売台数の98.5%もがAT車に占められているそうです。
それでも愛好家が常に一定数いるのがMT車。私の周りにも、一度は乗ってみたいという人が本当に多いです。
本日は、どっちを買おうか毎回悩む私の様な方宛に、AT車とMT車の違いについてお届けしたいと思います。一見当たり前の様でも、実は気付かない事が多いこの違いを一緒に見ていきましょう。
操作性の差
AT車とMT車の違いで最も分かり易いのは、操作性の差でしょう。
AT車のATは、オートマチックトランスミッション。MT車のMTは、マニュアルトランスミッション。この名前の違いはすなわち、自動で変速ギアが切り替わるか否かを表しています。
文字での説明だけだと、これから免許を取る方や、ずっーっとAT車に乗っていた方には分かり辛いかなと思います。MT車ドライブの良い動画を発見しましたので、シェアさせて頂きますね♪
この動画の様に、MT車を運転する時には、一番左側のクラッチペダルとシフトレバーの操作が必要です。
カーブなどで減速する時、直進する際に加速が必要な時などには、クラッチペダルを踏んでギアを切り替えます。
これに対して、AT車はコンピューターが自動でギアを切り替えてくれますので、クラッチ操作をせずとも気軽に運転出来るんですね。
MT車は、ギアやクラッチの操作を失敗すると、ガクッと揺れたり、エンストが起こったりしてしまいます。この操作の煩わしさが、現在AT車が主流になっている最も大きな理由かと思います。
しかし、MT愛好家の多くは、MTのギアチェンジの面白さ…自分で車の挙動をコントロールしている事に何よりの魅力を感じています。AT車だと、アクセルとブレーキしか使わないので、ラジコンを動かしている様な気持ちになっちゃいますからね。
個人的には、慣れればどちらも快適に運転出来ると思います。まあ、MT車の方が操作が忙しいですが。この忙しさが楽しいと思えるかどうかに、この操作性でのメリットの感じ方の差が出てくるのでしょう。
操作性の違い
MT車:車のコントロールがより楽しい
次は、車の運転の際にはどうしても気になる安全性の差を見てみましょう。
より安全なのは!?
これは長らくAT車乗りとMT車乗りの間の論争となってきたポイントですが、私なりの意見を書かせて頂きます。
周りのドライバーの方々を見る限り、安全なのはどちらかと言えばAT車だと思っています。
ただ、単純に操作面で見ると、MT車の方が安全性は高いです。
急ブレーキを掛けなければいけない場面で、MT車は低速ギアに切り替えることで強いエンジンブレーキを効かせる事が出来ます。
急停止が必要な時はMT車の方が有利でしょう。
また、発進の際にAT車の場合、アクセルとブレーキを踏み間違えると車は進んでしまいます。アクセルを踏まなくても、ある程度のスピードで前進してしまいますね。
しかし、MT車だとギアを入れない限り急発進する事はありません。
こうやって見ると、安全なのはMT車だと言いたいところです。しかし、私がAT車の方が安全だと思っているのには以下の理由があります。
ちょっと詳しく見ていきましょう。
AT車とMT車の挙動の違い
例として、信号待ちの場面を取り上げます。
AT車の場合は、信号が赤の内はブレーキを踏み続けて、青になったらブレーキを離して車を動かします。ブレーキランプが点灯しているか否かが発進の基準になりますね。
MT車の場合は、青になった際にはブレーキから足を離すのは一緒ですが、その後クラッチとアクセルを踏んで初めて車が前に進みます。つまり、ブレーキランプが消えてから実際に走り始めるまでにタイムラグがあるという事。
後ろの方がこれに気付かずに、ランプが消えたのを目印に一気に出発したら…。そう、追突される可能性が出てしまいます。
危険なのはこれだけではありません。信号待ちが長い場合、MT車だと時にブレーキから足を離してサイドブレーキを引く事があります。
「信号待ちはブレーキランプが付いているのが当たり前。」もし後ろからやってくるドライバーがこう思っていたら…。
この様に、自分が決して悪くない場面でも、ちょっとした挙動の違いが原因で事故に巻き込まれてしまうかもしれません。
それと、もう1つ!
普段AT車に乗っている方が突然MT車に乗ると、クラッチやシフト操作が普段の運転動作に追加される為、注意が散漫になりがちです。
仕事で使う社用車などがAT車であれば、自家用車もAT車を選んだ方が安全と言えるかもしれませんね。
安全性の違い
MT車:挙動の違いが事故の原因に
最後に、家計に関わってくる燃費の違いについて見ていきましょう。
燃費の違い
昔はMT車の方が燃費の面では圧倒的に有利と言われていました。これはエンジンの回転数を自分でコントロール出来るという理由によるものです。
しかし、現在ではATだけどギア操作の出来る自動マニュアルが一般的になり、MT車との差はほぼ無くなりました。
また、従来の歯車式のギアでは無く、無断変速機を積んだCVTのAT車がどんどん増えています。こちらはスピードに合わせてギア比を細かくコンピューターが制御しますので、街中でのドライブでは燃費性が非常に高いです。
もちろん、MT車を上手く運転する事で、燃費を減らす事は可能です。しかし、普通に運転している分にはAT車の方が燃費が良いでしょう。私がこっそり憧れている15年、20年落ちの車でしたら、また話は別になってきますけどね。
燃費
ただ、燃費に関しては普通車と軽自動車ではご存知の通り大きな差があります。
AT車とMT車の燃費の違いはそれほどまでに大きくはありません。数少ないMTの軽自動車とATの普通車を比べれば、当然のごとくMTの軽自動車の方が燃費は良いですね。
結論
MT車は操作面の楽しさがあります。しかし、今後更に増えていくであろうAT車の比率から考えると、安全面ではAT車に軍配が上がるでしょう。
燃費まで考慮すると、新車の購入であれば、CVTを含むAT車に乗るのが良い。そんな時代になっているのでは無いでしょうか。
と言っても、個人的な意見としては「好きな車でいいじゃん。」
これに尽きますが(笑)
そんな私の愛車はATのプジョー206。
ハイオク車で、燃費はすこぶる悪いです。以前乗っていたMT車より操作性も宜しくは無い!
でも愛着が沸きすぎて、他の誰の車よりも可愛いヤツだと思っています^^