鼻毛が出ているのは恥ずかしいものですよね。
私は身体全体が毛深いからか、鼻毛もかなり濃いです。ニコッと笑った時なんか、鼻毛の束が鼻の穴から飛び出してしまうので、定期的な処理が欠かせません。
高校時代の私はそんな鼻毛が嫌で嫌で仕方がありませんでした。いつも眉毛用の小さいハサミを鼻の穴に入れては、親の仇の様に片っ端からカット。鼻の中はまるで丸坊主の少年の頭。常にキレイに切りそろえられていました。
だけど、身体の事を考えると、これって本当は良く無いんですよ。
- 鼻毛を全て処理する事の何がダメなのか
- 処理するならどこまでやれば良いのか
この2つを一緒に見ていきましょう。
鼻毛の持つ役割
外見の事を考えると、1本も無い方が良いとすら思える鼻毛ですが、人間が生きる上で大切な役割を持っています。
特に重要なのが、呼吸の際にフィルターとして働くという事。
空気中には虫やホコリなどの目に見えるものの他、細菌やウィルス、はたまた最近話題のpm2.5など、様々な物質が漂っています。鼻毛が無かったら、こうした物質を丸ごと吸い込んでしまいます。
私は高校時代に非常に喉が荒れやすかったのを覚えていますが、今考えると、鼻毛を全部切ってしまっていたのが1つの要因だったのかもしれません。
鼻毛は異物が身体に入り込むのを邪魔して、私達の身体を守ってくれているんです。ですので、全ての鼻毛を処理するのはやめておきましょう。鼻毛は決してムダ毛では無いんですよ!
と言っても、鼻毛を伸ばしっぱなしにして、鼻から毛が飛び出しているのはやっぱりみっともないものですよね。多少の処理は必要です。
それでは、どこまで処理すれば良いのでしょうか?
鼻毛を処理するなら
鼻毛は全部切ってはいけない。だけど、鼻の外まで毛が出てしまうと恥ずかしい。であれば、答えはシンプルですね。
見えてしまう毛だけをカットすれば良いのです。
ただし、鼻毛は鼻の中で絡み合っていますので、一本切ったらまた一本と、次から次に出てきてしまう可能性があります。
外に出てしまう毛を残さずカットするなら…
- 元々外に出ている毛
- 思いっきり笑うと出てくる毛
- 鼻を根元からつまみ、鼻先に向かって押し上げると出てくる毛
- 鼻先を下に向かって押し下げると出てくる毛
この順番で、毛を根元から切っていきましょう!
使うのは出来れば先の丸い鼻毛用のハサミか、鼻毛カッター。無ければ眉毛用の小さいハサミでもオッケーです。ただし、鼻の中を切らない為の集中力が必要です。
一通り終わったら、思いっきり息を鼻から吐き出して、もう一度上記の順番でチェック。再び出てくる毛があればカットします。
これで鼻毛は見えなくなりますよ♪
間違えても、ハサミを鼻の穴の奥の奥まで突っ込んで、ジョキジョキ切らない様にして下さいね。
ここまでハサミで切る事を前提にお話してきましたが、中には毛抜きで鼻毛を抜いている方もいらっしゃると思います。
実は、これは避けた方が良い鼻毛処理方法です。
鼻毛は抜いたらダメ!?
鼻の穴の中は、身体の表面の皮膚と比べるとはるかにデリケートです。更に、鼻毛はフィルターとしての役割を持っていますので、細菌が集まりやすい部位でもあります。
鼻毛を抜いてしまうと、他の毛に付いた細菌が毛根から入り込み、炎症を起こしてしまう可能性があります。
それどころか、鼻と脳は近い位置にある為、最悪の場合細菌が脳まで達し、死に至る危険性があると指摘している海外サイトがあるほどです。
(参考:Can popping pimples kill you?)
外から見える鼻毛は、抜くのでなくカットする。意外な事かもしれませんが、これはかなり重要なポイントなんですよ。
鼻毛は確かに美容の敵でしょう。しかし、鼻の奥の方の毛まで処理するのは、身体にとって大きなデメリットがあります。
大切な身体を守る為にも、鼻毛の処理は見える所までで留めておく様にして下さいね。