マイペースでゆったり走るジョギングと、ハイペースなランニング。ダイエットにより効果があるのはどちらでしょう。
「速く走りすぎると筋肉が付いて、足が太くなるかもしれない…。」
ダイエットの為に走る人は、体力が付いてきても、あえてゆっくり走る人が多いです。でも、これって本当なのでしょうか?
だって、ダイエット目的の私達よりも確実に速く走っているマラソン選手を想像してみて下さい。皆さんカモシカの様に細い足をしていませんか?
ジョギングとランニング。どちらの方がダイエットにより効果的なのかを見ていきましょう。
ランニングすると足が太くなるのか
少しでも見た目を細くするのがダイエットの大きな目的の1つですね。となると、確かに筋肉がつき過ぎてしまうのは考え物です。
と言っても、ランニング程度のスピードではそうそう太い筋肉は作られません。でも、実際に足が太くなったと思われている方も多いかもしれませんね。
実は、普段運動していなかった方が走り始めたばかりの時期には足が太くなり易いと言われています。それは、運動不足によって細く弱くなってしまっていた筋肉が正常な状態に戻るからです。
それに比べて、脂肪はすぐには燃焼されませんので、筋肉が復活した分どうしても足が太くなってしまうんです。
でも、その「正常な状態」の筋肉はそれ以上は簡単には太くなりません。更に、走る事を続けさえすれば徐々に脂肪量は減っていきます。
速いランニングには筋肉太りのイメージがあるかもしれません。しかし、実際にはジョギング、ランニング共に筋肉を太くする事は無いんですよ。
豆知識
これは、筋肉により負担を掛けた方が脂肪の燃焼量は多くなり、より美しいプロポーションを作り上げる事が出来るから。
それでも、明らかに筋肉太りはしていません。筋肉を太くするには、筋肉を苛め抜いた激しいトレーニングや、並々ならぬ食事上が必要なんですよ。多少速く走ったからと言って、筋肉隆々にはまずなり得ないのです。
走るスピードで筋肉の太さが変わらない事が分かったところで、次はダイエットの必須条件であるカロリー消費について見ていきましょう。
速く走った方がカロリーの消費は大きいのは当然ですが、どれくらい違うのでしょうか?
カロリー消費量の違い
以下のサイトが、厚生労働省の発表した運動強度の計算方法を元にした、走るスピード別でのカロリー消費量を計算してくれるツールを公開しています。
こちらで実際に計算して比べてみましょう。
※この記事では便宜上、以下のスピードの違いをジョギングとランニングの違いとさせて頂きます。
時速10km未満:ジョギング
イギリスのランニングの専門家、マイク・アントニアデス
(Mike Antoniades)による定義
体重60kgの人が30分走ったとします。スピード別の消費カロリーは…
- 時速8kmでのジョギング:252キロカロリー
- 時速10.8kmでの軽いランニング:346キロカロリー
この様に、時速にしてたった2.8キロの差で、消費カロリーに100キロ近くの違いがあるのがお分かり頂けると思います。
更にスピードを上げて、負荷を強くすると…
- 時速12.9kmでのちょっと速いランニング:425キロカロリー
- 時速17.5kmでのマラソン選手的ランニング:567キロカロリー
明らかに消費カロリーの総量は増大していきます。
ジョギング、ランニング共に筋肉を太くする事はありません。その上で、これらのエネルギーの消費量を考えると…
痩せる為にはランニングの方がベター(速ければ速いほど)
こういった結論に辿り着きますね^^
ただし、お分かりの方もいらっしゃるかと思いますが、この考え方には1つ、大きな問題点があります。
それは、計算した消費カロリーは全て30分間と、同じ時間の長さが前提になっている事です。個人個人の「体力」という項目を一切考えていません。
カロリーが多く消費されるのなら、少しでも速く走りたいのがダイエット心。でも、身体に合わないスピードで走ると、長時間走れないばかりか、怪我をしてしまう恐れすらあります。
走り慣れなくて体力が追いつかない内は無理をせず、ゆっくりなペースでジョギングする様にして下さい。なまっていた筋肉が回復して、体力が付いてきたら、少しずつスピードを上げる様にしましょう。
無理をせず。でも、少しでも速く走るのを目標に頑張る事が大切ですよ^^
なお、ジョギングでもキツイという人は、ウォーキングからでも構いません。
ただ、最終目標はランニング。これを忘れないで下さいね!