大人になると鉛筆を使う機会が減りますよね~。
会社や役所、カードなどの書類を書くのはボールペンばかり。鉛筆やシャーペンはたまにしか使わないという人も多いのでは?
長らく鉛筆を使っていないと、ピンと来なくなるのが鉛筆の単位です。
HとかB、HBやFなどの種類がある鉛筆。昔は好みの濃さがあったかもしれません。
しかし、それを覚えている人は少ないでしょう。
普段は使わなくても、マークシート式の資格試験などで時々必要になるのが鉛筆です。
鉛筆を購入する時に単位をしっかり把握していると、迷わずに選べますよね。そこで、今日は鉛筆の単位の違いを一緒に見ていきましょう♪
3種類ある鉛筆の単位
鉛筆は芯の種類(硬さ)によって単位が分けられています。
基本的な単位は以下の3つ。
- H(Hard):非常に硬い
- F(Firm):硬いがHほどではない
- B(Black):上の2つより柔らかい
鉛筆の単位にはアルファベットの他に、数字も付いていますよね。あの数字も同じく硬さの順番別で付けられています。
数字が大きくなるほど、Hの場合は硬く、Bの場合は柔らかくなります。
「硬さじゃあ濃さが分からない!」こう思われた方も多いのでは?
確かにややこしいですが、鉛筆の場合、硬さが濃さを表しています。
柔らかいほど紙に鉛筆の黒鉛が付きやすくなり、硬いほど付きにくくなります。つまり、芯が柔らかい鉛筆で書いた線は濃く、硬いほど薄くなるのです。
この鉛筆の濃さを単位の順番で並べると…
(濃い)10B>B>F>HB>H>10H(薄い)
FとHBの並びは若干覚えづらいですが、一度把握してしまえば大丈夫です♪
手が汚れる鉛筆の濃さを検証している面白い動画を発見しましたので見てみましょう。10Hや7B以上の鉛筆は出てきませんが、濃さの参考にもなりますよ!
さて、濃さが分かったら気になるのが、どんな濃さの鉛筆を選べば良いかですよね?
そこで、ここからは使用用途別に、使うのに適した鉛筆の単位をお伝えしていきます!鉛筆を購入する際の参考にして下さいな。
ノート書きやテスト用は?
ノートを書く時やメモなどで最も多く使われているのはHBです。
小学生なんかはまだまだ筆圧が弱いので、もう少し濃い2Bがよく使われますが、中学生からはHBの硬さと濃さが丁度良いという意見が多いですね。
マークシートの場合、2Hよりも薄いものは機械が認識してくれない場合があるので、避けた方が良いでしょう。
例えば、センター試験では”H,F,HB”の三種類のどれかを使用する事が決められていますし、役所の試験ではHBよりも硬いものを使わなければなりません。
なお、濃すぎるものは消しゴムで消えない事もありますので、テスト用には不向き。試験に使う鉛筆は、濃くも薄くも無い中間のものを選びましょう。
美しい字を書くには?
ハッキリとした美しい文字を書くためには、なるべく濃い鉛筆が適しています。
その為、一般に硬筆教室では4B~6Bの鉛筆が推奨されています。手紙などに使う鉛筆を選ぶのに参考にして下さい。数種類を試してみて、自分に合うものを見つけましょう♪
ちなみに、いくら濃い方が良いと言っても、7B以上だと濃すぎます。
紙を触った手まで真っ黒になるほどですからね!7B~10Bは文字を書くのに使われることはまず無いでしょう。
絵を描く時は?
紙にあてる強さの強弱で自由自在な絵の表現が出来ますので、濃く柔らかい鉛筆の方が適しています。薄い鉛筆だと、単純に絵が見えづらかったりもしますからね。
美大などでは主に3B以上の濃さの鉛筆が選ばれます。参考までに、小中学校の授業で絵を描く時には、硬筆と同じく4B~6Bが使われる場合が多いですね。
7B~10Bの鉛筆は比較的最近、2008年に登場したばかりですが、「更に表現の幅が広がった!」と絵描きの間で人気が高まっています。
なお、雑誌などのイラストロジックを楽しむ時は、ハッキリとした濃さの鉛筆を使った方がやりやすいです。ですので、絵画と同じく3B以上の鉛筆を使うのが良いでしょう♪
2Hよりも薄い鉛筆は?
それは製図の下書き。建築物や機械をデザインする時は、細かく書き込めて、すぐに消せる薄い鉛筆が使われます。
精密な製図が必要なものでは7Bよりも薄い鉛筆を使う事もあるのですよ♪
鉛筆は筆圧によって書いた線の印象が違いますが、筆圧は人によってバラバラです。
普段鉛筆を使っていない方は、用途に合わせた色々な濃さのものを使って、自分にフィットするものを探してみて下さい。
なお、大人にとって使いやすい鉛筆は、子供にとっては薄すぎる場合が多いです。お子様に鉛筆を買い与える時は、自分の好みよりも濃い鉛筆を選ぶのがおススメですよ!