本田選手が伝統あるACミランの背番号10を背負ってプレーしているのが大きな話題となっていますね。
学生時代にサッカーをやっていた管理人からすると、これはとんでも無い事。日本人がミランの10番を背負う時代が来るとは想像もしていませんでした。同じ日本人として、本当に誇らしく思っています。
でも、サッカーをやった事が無い人だと、「何でこんなに騒がれてるの!?」と、あまりピンと来ないかなとも思います。
背番号の意味を知るだけでも、サッカー観戦が味わい深いものになりますので、ワールドカップ前のこの機会に覚えてしまいましょう^^
現在における背番号の意味
以前はサッカーの背番号は試合ごとに変わる変動性で、1~11の背番号はスターティングメンバーのポジションを意味していました。
ライトバックに2番で出場した選手が、別の試合でレフトバックで出場すると背番号が3に変わっていたのです。しかし、現在のサッカーの背番号はほとんどの国で固定制がとられています。
これはすなわち、選手が好きな番号を自由に指定して1シーズンを過ごせるようになったという事。したがって、欧州リーグやJリーグ、各国代表などでのユニフォームの背番号は、それぞれ選手の希望に沿って選ばれている事が多いのです。
もちろん人気の番号は取り合いになってしまいますので、若手には選択権が無い場合がほとんどですが^^;
豆知識
この番号はゴールキーパーしか着けられない特別な番号です。私はゴールキーパーだったので、中学時代に初めて1番を貰った時には、嬉しくて下校中に自転車の上で万歳しました!その結果、河原に落ちてしまったのですが^^;
また、Jリーグでは12番はサポーターの番号として、欠番としているチームが多いです。「サポーターは12番目の選手」という言葉の通りの扱いですね。
さて、先ほど「人気の番号」と書きましたが、どの様な番号が人気なのかをお伝えしていきましょう。
もちろん最初に本田選手の10番を説明します♪
サッカーの背番号10!
ACミランに入団した本田選手が自ら選んだ10番。
この番号はサッカーにおける「エースナンバー」とされています。
これは、サッカーの神様と呼ばれているペレが1958年のワールドカップでこの番号を着けていたからだと言われています。
ペレってどんな人?
ペレは17歳にして、ブラジル代表のワールドカップメンバーに抜擢された名選手です。
この10番を背負い、ワールドカップの最年少得点、1試合に3得点を上げるハットトリックを達成するなど、センセーショナルな活躍を果たしました。
その後もブラジル代表や所属チームのサントスで背番号10を着け続けたペレは長きに渡って活躍を続け、いつしか10番は世界中のサッカープレーヤーにとっての憧れの番号となったのです。
ペレの引退後も、マラドーナやプラティニ、ジーコと言った各国のスーパースターがこの番号を背負った事で、10番の価値はどんどん高まり、現在に到るまでチームのキープレーヤーが着ける番号として受け継がれているのですよ。
本田選手のACミランだと、ドレッドの長髪をなびかせてスーパープレーを連発したフリットや、天才と呼ばれたサビチェビッチ、クロアチアの伝説的プレーヤーであるボバンなど、正にスターと呼んで差し支えの無い選手達が10番を受け継いで来ました。
近年だと、現監督のセードルフが5年に渡って着けていた番号としても有名です。
日本代表の場合も、ラモス瑠偉、名波浩、中山雅史や中村俊輔など、名だたる中心選手達が背負ってきた番号です。今は香川選手の番号としてお馴染みですね^^
さて、他の番号はどうでしょうか??
その他の背番号
固定制であるが故に、ほぼ無限にお伝えしたい番号があります。が、ここでは、話題になっていたり、管理人の思い入れのある番号に絞って書かせて頂きますね。
まずは7番から行きましょう!
この番号は、日本からの欧州移籍への道を切り開いた中田選手が代表で着けていた事で有名です。現在では遠藤選手が背負っていますね。
香川選手が所属するマンチェスター・ユナイテッドでは10番以上に特別な番号で、ベッカムやクリスティアーノロナウドなど、各時代のスーパースターが受け継いで来ています。
この番号はJリーグを例に出すのが良いでしょう。
人気チームのセレッソ大阪では、森島寛晃という、チームを長く勝利に導き続けたレジェンドプレーヤーが背負っていた番号です。
このチームの象徴とでも言うべき森島選手の衝けていた8番は、香川選手、清武選手と、日本を代表する選手によって引き継がれて来ました。現在では大きな期待と共に、日本代表のフォワードでもある柿谷選手が8番に選ばれています。
世界に目を向けると、名門バルセロナの心臓とも言うべきイニエスタや、マンチェスター・シティのナスリなどが背番号8で知られています。私が大好きだったACミランのガットゥーゾもこの番号でした^^
お次はディフェンス!
日本代表でも特に人気のある内田選手が、自身の著書の中でその愛着を語っている2番を見てみましょう。
鹿島アントラーズに高卒で入団した内田選手は、1年目は20番を着けていました。が、突然2年目に2番に抜擢され、若手である自分がそんな番号を着けるなんて心底無理だと思ったそうです。
と言うのも、この番号はブラジル代表でもあるジョルジーニョや、元日本代表の名良橋選手が受け継いで来た歴史ある番号だから。
その重圧を背負いつつ、Jリーグ3連覇などの沢山のタイトルを取った内田選手にとって背番号2は特別な番号。番号付きの下駄箱があれば”2″を、トイレは右から2番目を選ぶ程に今では好きな番号となったと語っています。
日本代表では阿部選手と言う大先輩が先に2番を着けていた為、現在は6番を背負って戦う内田選手。いつか代表の2番のユニフォームを着た内田選手を見てみたいですね^^
他にも本田選手が日本代表であえて選んだ4番など、語りたい背番号は沢山あるのですが、キリが無いのでここまで!
この様に、選手達が着けている背番号にはそれぞれの想いが込められているんですよ。お気に入りの選手の背番号について調べてみると、思いもよらない背景が見えてくるかもしれません^^
ちなみに、変動性の時代が長かった事もあり、1番に近いほどディフェンス寄りの選手、11番に近いほどオフェンス寄りの選手が選ぶ、もしくは選ばれる事が多いです。
特に学生サッカーはユニフォームの都合がありますので、スターティングメンバーは11番までの固定制である場合がほとんど。学校の応援に行く時なんかは、背番号をポジションの参考にするのも面白いですよ。
「あ、あの選手ディフェンスなのにあんなに高い所まで上がってる!」
「フォワードなのにしっかり下がって守備してるな~。」
と言った楽しみ方が出来ますので!!