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デミグラス?ドミグラス!?2つのソースの違いはやっぱり…

忙しさにかまけて、記事の更新を1年以上サボってしまいました…が、ようやくあれこれと手が空きまして、愛着のあるブログをこのままにしておくのもということで、本日より不定期で再開したいと思います。

さて、記念すべき復活のこのタイミングで取り上げるのは、タイトルにある通りデミグラスソースとドミグラスソースの違いです。

私が住んでいる岡山にはドミカツ丼という名物があります。名前のとおり、ドミグラスソースをトンカツの上からかけた丼ぶりメニューで、自分が子供の頃から親しんできた味がそこにはあります。

しかしながら!

最近では、デミカツ丼という名前も定着してきているんですよね。こちらはデミグラスソースをかけたもの。

道行く中で目に付く全てのものが気になる私としては、何が違うのか、どうしてそうした変化が出ているのかが気になった結果、生活のあらゆることが手に付かなくなって….はしまわないのですが、やはり頭に中に小さく疑問が残ってしまいます。

まあ、予想はついていますし、皆さんもそうかなと思います。が、確実なことは言えませんので、元料理人としてはそれでは困る!ということで、あれこれ調べて、疑問を解決してみました。その結果をシェアしていきますね~♪

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デミグラスソースとドミグラスソースの違い

料理中女子

ひとまず結論からお伝えすると…

  • この2つのソースは全く同じものであり、違うのは発音だけである

こうした解釈で間違いありません。

でも、それだけじゃ物足りないですよね。と言うことで、結論に至るまでの流れをご紹介します。

まず、困った時は辞典をチェックするに限ります。この場合は料理関係のものが好ましそうですね。コトバンクさんが扱う、「和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典」から、まずはドミグラスソースを引用しましょうか。

ドミグラスソース【demiglace sauce】

ブラウンソースを煮詰め、マデイラワインなどで風味をつけたソース。ビーフステーキやシチューをはじめ、広く西洋料理に用いる。一般家庭では市販されているものを用いることも多い。◇「デミグラスソース」ともいう。「半分に煮詰める」という意で、このソースの名称でもあるフランス語「demi-glace」に由来する。

コトバンク/和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典(講談社)

更に合わせて、デミグラスソースもチェックしてみると…

デミグラスソース【demiglace sauce】

ドミグラスソース。⇒ドミグラスソース

この通り、全く同じものとして扱われています。

簡単に言えば、どちらも同じ西洋料理に使われる”demiglace sauce”を指す言葉なんですね。

それでは、なぜ日本語での表記、及び呼び方に違いがあるのか。この謎の答えが発音を紐解いていくことで見えてきます。

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発音の違いが鍵である

このソースは”demiglace sauce”であり、この中の”demi”の発音をフランス語、英語でチェックすると…

  • フランス語:dəmi(ドミ・ドゥミ)
  • 英語   :dem・i(デミ)

このとおり。フランス風の発音だとドミグラスソース、英語風の発音だとデミグラスソースと扱われます。

それでは、それぞれフランス風、英語圏風のアレンジが入るなどして違うものという認識があるかというと、そんなことはないと思われます。

フランス料理や洋食のお店のブログなどをあれこれチェックしてみても、大体のサイトでデミグラスソース(ドミグラスソース)の様に表現されていますからね。プロの間でも同じものとして扱われていると思って良いでしょう。

ちなみに、商品レベルになると…

このとおり、メーカーによって表記が全然違うんですよ。

より本格的な表現で本格さを印象付けるのが「ドミグラス」で、よりポップさを感じるのが「デミグラス」。キャッチコピー的な使い分けがそこにはあるなんて予想をこれを見て私はしていたりします。

まあ、ハインツはアメリカ由来の会社ですから、「デミグラス」と使う方が自然でしょう。したがって、予想はあくまで勢いだけでしたものです(笑)

■豆知識

昭和の日本の洋食料理屋では、このソースを「ドビソース」と呼ぶ文化があったそうです。

これは、ソースが茶色であることが由来。茶色いソース⇒鳶色のソースと表現され、「ドミグラスソース」の呼び方と合わせて、この言葉が生まれたと言われています。

となると、かつては「ドミグラス」の方が定着していたと考えてもよさそうですね。

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さて、どっちを使おうか【管理人の所感】

ハンバーグ

デミグラスソース、ドミグラスソースのどちらも同じもの。だとすればどちらを使うかが悩みどころですが、私はデミグラスソースで行こうと思います

最近ではテレビのクッキング番組などを見ていても、この呼び方の方が多いです。かつ、英語圏の文化の影響が特に強いと感じる今日この頃ということもあり、より多くの方に伝わるのではないかと思うからです。

洋食がそもそもフランス由来だとすれば、より発音が近いドミグラスの方が本格的に聞こえはするのですが、今まで色んな言葉の違いをこのサイトで扱った私としては「伝わりやすい」を優先したいと考えています。

そうした気持ちに従うと、自分はデミグラスソースを使いたいなと。飲食店で何かの話をする時とか、何かのキッカケでプレゼンをする時なんかではですね。

と言っても、正直どちらを使っても何一つ問題はないと思います。岡山名物のアレについては、ドミカツ丼の方が馴染みが深いので、そちらで呼ぶでしょうしね(笑)

さてさて、話の大筋は終わりましたが、最後にもう1つ。そもそもこのソースがどんなものかをお届けしたいと思います。

違いを知ることで食卓に花が咲くかと思いますが、せっかくなんでその花をもっと大きくしちゃいましょう~。

デミグラスソースとは何ぞや?

先に出した辞書の中にもありましたが、”demi”は「半分」という意味を持ち、”glace”は「煮詰める」という意味を持っています。

このソースは「半分になるまで長時間じっくりと煮込んだもの」で、小麦粉を炒めて作ったルーと、牛肉や牛骨、様々な野菜を煮出したスープとを合わせて、おおよそ半量になるまで煮込んで作られます。

オーギュスト・エスコフィエというフランスの料理人が19世紀に作り出したのがルーツですが、その時代には塩漬けの豚バラ肉や、鶏肉なども使われていたそうです。

ちなみに、クラシカル(本格的?)な作り方をすると、以下の動画のトップ画像の様に煮凝り状になるそうです。一度トライしてみたいですね~。

英語動画ですが、実際に調理しているので流れは分かりますし、最後に出てくるオニオンスープが凄まじく旨そうですので、ぜひチェックしてみてください!


デミグラスとドミグラス、その違いは発音でした

単純ですけど、こうやって掘り下げて調べたり考えたりしていくと、言葉は奥深くて面白いといつも感じさせられます。

他にも様々な言葉の違いをサイト内で扱っていますので、気になるものがあれば、暇な時にでも読んでみていただければと思います^^

それでは。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

管理人からのひと言

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これからもどんどん増えるインフォブインフォの記事を
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