本日は、管理人ヘイジの無知を晒してまいります…。
と、いきなりネガティブに始めましたが、つい最近、いや、先程まで私が大いに勘違いしていた事があります。
それは、「すいません」と「すみません」の2つのどちらが侘びを入れる時の日本語として正しいのか。
私は人と話している時でも、文章を書く時も、「すいません」を使ってきました。
それが正しいと本気で思っていたんですが、どうやら私が世間知らずだった様で…。
正しいのは「すみません」
真上に既に答えを書いていますが(笑)、正式な日本語は「すみません」です。と、私にとってはかなり意外な答えだったのですが、ご存知の方も多いのでしょうね^^;
ネット辞書で「すみません」を引いてみると…
「すまない」の丁寧語。相手に謝罪・感謝・依頼などをするときに用いる。「連絡が遅れて―」「お見舞いをいただいて―でした」「―が本を貸してください」
対して、「すいません」を調べると、“「済みません」の俗な言い方”と、ひと言だけ書かれています。
今まで自信満々に、謝る時には「すいません!!!」と言ってきましたが、これって俗っぽい表現なんですね。となると、シリアスな場面にはちょっと適さないか…^^;
ちなみに、このブログの記事でもこの言葉を沢山使ってきました。まあ、絵文字も出てくる砕けたブログなんで、それは良いか(笑)
さてさて、良い機会ですので、もう少し詳しく見ておきましょう。
「すみません」の語源
先に辞書を例にお伝えした通り、「すみません」は「済まない」の丁寧語です。
「済む」は、物事が終わるという意味の他、気持ちがおさまるという意味も持っています。また、「澄む」と語源が同じだとも言われています。
こうした意味を元に様々なパターンの「すみません」に当てはめてみると…
- 謝罪:迷惑を掛けてしまって、気持ちが澄まない
- 感謝:こんな良い事をしてもらったのに、何も出来ず気持ちがおさまらない
- 依頼:謝罪と同じ(これから手間をかけてしまう事に対して使う)
それぞれにこうした気持ちが込められているのが分かりますね。
たった1つの言葉に、別々の感情がこめられるとは。日本語って面白いなと改めて思わされます。
「すいません」はどの様に生まれた?
「すいません」と「すみません」の両方を声に出してみてください。
どちらかと言えば、「すみません」の方が発音しづらくありませんか?
こうした違いが生まれるのは”i”のみの母音で構成される「い」と、”mi”と子音と母音で構成される「み」の口の使い方に差があるから。
…と、発声について語るとキリが無いヘイジですが、要は「すいません」は「すみません」を発音しやすく崩した言葉で、話し言葉として使われているんです。
例えば、関西のおっちゃんには「すんまへん」「すんません」などを使う方もいます。これと同じ様に、「すみません」を簡略化したものが「すいません」なんですよ。
この記事では便宜上「正しいのは?」というテーマで書いてきましたが、別に「すいません」が間違っているという訳ではありません。
口語だからって、多くの方が普段使っていれば、それは日本語です。昔、ジョージアのCMでも、「男ですいません」ってキャッチフレーズが使われていましたが、これを正しくないとは私は思わないです。
ただ、文章で使う時やかしこまった場では「すみません」を使う方が印象は良いでしょうね♪
ちなみに、こうして書いてみても、私の場合いまだに「すみません」の文字列に違和感があったりします^^;
西日本で育ったからなのか、子供の頃から漫画などで「すいません」を自然に受け入れていたからなのかは分かりませんが…。